こんにちは、kazuです!
よくテレビの通販番組で
「これから30分オペレーターを増員してお電話お待ちしております」
ってあるじゃないですか~あれって本当だと思いますか?確認する方法をお待ちしております・・・
と言う訳で今回は「縮絨」です。何て読むのかわからない方もいるかもしれませんね、「しゅくじゅう」と呼びます。デザイナーズブランドが多く使う手法の一つなのですが、あまり馴染みのない方も多いのではないでしょうか?そして何も知らずに縮絨の商品を着ている方もいるかもしれません。
最近ではサカナクションの山口さんも気に入って着ていらっしゃる写真をメディアでも良く見ますよね👀
今回はこの「縮絨」のあれこれや、気になるお手入れ、取り扱い方法をお知らせ致します🙇

縮絨とは??

ちょ~簡単に言うとウール等の毛織物を縮ませて組織を緻密にしたりフェルトっぽくしたりする工程の一種です。
何となくわかりますかね~?ギュッとなりますので、うねりやシワ感、縮みが特徴ですので目が詰まってウールなどは暖かさが増すと言われております。コムデギャルソンが先駆者と言われており、シーズンごとに様々な縮絨商品がリリースされております。ちなみに英語では「milled」というそうです。ミルドウールとか、ミリングとかそんな感じですね😲
もちろんこの工程は工場によっても若干違ったりしていて、どれくらい縮むのか(縮率)を計算しないといけませんので、かなり高度なテクニックが必要とされております。
石鹸溶液やアルカリ性溶液を使用し、圧力、摩擦、熱を利用して作成します。工程によっては紐で服を縛ったりボイルしたり等様々といわれており、この生地の表情や完成品の魅力に取りつかれている人も多いのではないでしょうか?

どんな素材があるの?
一番有名なのはウール素材です。もちろんポリエステルが混合されている物もあり、同じものが2つとない表情が魅力となります。
次に有名なのがポリエステル素材です。こちらも表面が少し毛羽立ち、中にはアイロンをかけたような折り目が出来たりと面白い表情を見せてくれます!簡単に言えばジャージなので、ストレスを感じさせない着心地が魅力と言えます👍
略してポリ縮って呼ぶ人も多いですね~下の写真はポリエステル縮絨の5ポケットパンツです。シワ感やうねりが特徴ですが、ジャージ素材特有の安っぽさはありません!アイロンで間違って折り目を付けた訳ではありませんので。。。

縮絨にはどんなメリットがあるのか
さて、皆さん気になる部分だと思います!どんなメリットがあるかってことですよ♪もちろん以下の内容をデメリットと捉える方々も居るかとは思いますが、あくまでも個人的な主観でご説明致します。
①計算されたデザインが秀逸
僕は一番のメリットがこれだと思っています✌まずはこちら!

これは縮率を計算して裏地が表に飛び出した商品です。製品が完成した段階ではもちろん裏地は表に出ていませんが、どのくらい縮んで、どのくらいの裏地の長さにして、どのくらい加工時間を施すと・・・っと色々計算されつくしたデザインなんですよ。一歩間違えば袖が短くなったり、縮まずただただだらしない袖になっちゃうんです。
改めての説明ですが、縮絨した生地で商品を作成しているのではなく、縮率を計算した商品を作ってから縮絨加工しているんですよ!!凄くないですか😲😲😲お次の写真はこちら!

ファスナーのぐにゃぐにゃ(笑)このデザインたまらないっす!!こちらも商品を作成後縮絨加工を施していますので、当初ぴしーって付いていたファスナーがぐにゃりんこ🐍おかんが見たら乾燥機で縮んだの?って聞いてきそうですよね~お次はこちら

歪んどるやないかーっい!って思いましたよね?そうです、それで良いんです。この飴色たまんないですよね~何回もお伝えしておりますが、商品が完成してから加工していますので、ファスナーやボタン、タグなんかもしわくちゃのシワシワです。高級な水牛のボタンを使用しているので割れずに曲がったりしているんです。もちろん貝ボタンなんかもあり、少し欠けたり割れたりする可能性もありますが、それでブーブー言ってはダメなんです(笑)広い心で縮絨を着ましょう!
②扱いが楽
ウールであろうがポリエステルであろうが縮絨は洗濯機で洗えます(表記はダメになっている場合もありますが、今まで全部洗っています。)しかもシワ感が特徴の商品なので、そのまま乾かすだけ!着ている時や脱いだ時も、そこら辺に っぽい って置いておくだけ💦シワを気にする人生とはおさらば商品です!ただし、クリーリングに出す際はシワが伸ばされて帰ってくる可能性がありますので注意して下さいね~
③こなれ感が出る
②の延長にはなってしまいますが、先述通り縮絨はシワ感やうねりが特徴なので、普通のスーツ地よりもカジュアルな雰囲気になりますし、運動時に着用するジャージみたいに安っぽく見えないのが特徴です。コーディネートの幅も広がりまくりです🎵
④長く着れる
これはどういうことかと言うと、縮絨はシワ加工みたいな感じなのである程度着用して年月が経つとシワやうねりが取れてきます。最初の雰囲気が良かったなぁ~って思う事も多々あります!実は再縮絨加工してくれます。知らない方も多いとは思いますが、僕はコムデギャルソンのウール縮絨ジャケット(8万円くらいで購入)を再縮絨加工の依頼をしたことがあります。もちろんお店に持って行ってお願いするだけです。物にもよるとは思いますが価格は1万円程、1か月程で仕上がってきました。おそらくある程度ちゃんとしたブランドは対応頂けると思います。

デメリットは??

もちろん良い部分だけ紹介してもしょうがないですので、実際に着用してみての感想、デメリットに関実部分もお伝え致します!!
①毛玉が出来やすい
そうなんです、毛玉が出来やすいんです。。。もちろん最初から摩擦などの加工をして表面を毛羽立たせているので、ある程度はしょうがないとは思いますが。。。なので知らない人が縮絨の商品を見るとシワシワで毛玉が多いなぁ~って思うかもです💦
②値段が高い
そりゃー計算して計算して、面倒な加工を施しているんですから値段は高くなりますよね~僕の推測ですが、おそらく何度も施策を重ねているので、失敗している商品の値段も少し上乗せしているんじゃないかって思っています(笑)
③サイズ感が変わってくる
微妙な感覚なのですが、長い年月着用しているとシワシワの部分が伸びてきて少し大きく感じます。これは上記再縮絨をすれば問題ないですが、何度も何度もする訳にはお財布的に厳しいですよね~なので僕は洗濯機で水洗いするときになるべく小さい洗濯ネットにぎゅうぎゅうに押し込んでそのまま乾かしたりします。そうするとぎゅーん!って良い感じに戻ります。あくまでも個人的な手法なので皆様の判断でお願い致します🙇
最後に
いかがでしたでしょうか?
縮絨について少しは知れたのではないでしょうか?ウールのイメージが強いので秋冬がメインとなる加工ではありますが、ポリエステル素材は厚手はもちろん薄手もありますので、年中巷で見かけるようになってきました!人気の加工ですのでデザイナーズ古着のお店などで実際に手に取ってご覧下さい!
それではまた👋
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