世界三大綿(コットン)とは何ぞや？？良いコットンの特徴を知り、肌触りを実感しよう！～スーピマ、ギザ、新疆(しんきょう)、シーアイランド、スビンゴールド～

雑学

2021.09.14

こんにちは、kazuです！

外が灼熱地獄の様に暑かった先日、電車に乗って外出をしておりました。

とある駅で扉が閉まりそうなタイミングでサラリーマンがダッシュで車内に駆け込んできたんですね！ギリギリ間に合って、最初の一言何て言ったと思いますか？

「あぁ～弱冷房車かぁ💦」

気持ちはわかります(笑)

という訳で今回はコットンのお話です。最近ファストファッションでもこんな高級なコットン使うのか～と感心する日々ですが、普通のコットンと何が違うのか？いまいちわからないですよね？簡単にではありますが、コットンのお話と特徴的なコットンの種類をお話させて頂きます！最後までお付き合い下さい☺

コットンを知ろう！
上質なコットンとは？
世界三大綿(コットン)
世界五大綿(コットン)
- 海島綿(シーアイランドコットン)
- スビン綿(スビンゴールド)
最後に

コットンを知ろう！

皆さんはコットンにどんな印象をお持ちでしょうか？実は世界で一番使われている素材がコットンなのです。

コットンはアオイ科ワタ属の植物で、花が咲いた後にコットンボールの実が成熟し、中から白い綿繊維が絡み合った塊の状態になります。

この花が摘まれ、繊維を撚糸(より合わせる)してコットンの糸が生まれます。産地は色々ありますが、熱帯や亜熱帯の気候で収穫されることが多い植物で、この地帯で収穫されたコットンは強い太陽の光を浴びるため、特にたくましく成長するといわれております。

希少価値の高い、上質なコットンを使用した商品は、明らかに他のコットンとは違う肌触りと光沢、シルエットの美しさや丈夫さにつながります！

上質なコットンとは？

上質なコットンとは何を指すのかというと、ズバリ「超長綿」の事を指します！

それじゃ～ 「超長綿」 ってなんだよ！ってお話ですよね💦

通常、綿花は繊維の長さにより分類されます。超長綿は綿花の繊維の長さが平均35㎜以上の物を指します。一般的な綿花の繊維の長さは28㎜程と言われております。繊維が長いほど細くなり、手触りも良く、糸にすると反射率が高くなるため光沢が出ます。そのため超長綿の糸で織られた生地は滑らかで柔らかく、光沢があり、丈夫さもある高級コットン生地となるのです。その代わりに繊細になりますので作るのも難しいとされております。

そして、超長綿の中で世界三大綿(コットン)と呼ばれるコットンがあり、最高級コットンとして高い品質を誇り、世界中で人気を博しております👏

世界三大綿(コットン)

やっと本題に突入致しました。世界3大綿(コットン)は

・スーピマ綿

・ギザ綿

・新疆綿

となります。それでは詳しく見ていきましょう👀

スーピマ綿(コットン)

アメリカ南西部で生産されるコットンで、エジプト綿とアメリカ綿との異種交配によって作られた品種です。ちなみにスーピマは Superior Pima を略したもので、アメリカのスーピマ協会が定めた厳正な基準(カリフォルニア州、アリゾナ州、テキサス州、ニューメキシコ州で生産され、繊維の長さが通常の1.4倍あることが条件)を満たす物だけが「スーピマ」と名乗れます。

しなやかでやわらかく、滑らかな肌ざわりが特徴です。丈夫で耐久性もあり、一般的なコットンより40％程も強度があるといわれています。さらにスーピマ綿は世界綿生産量の1％以下しか採取されません😲

ユニクロさんでもTシャツ等に使用されており、この中では一番メジャーかもしれないですね👕

ギザ綿(コットン)

エジプトのギザ地方で生産されるコットンです。世界綿花生産量の1000分の1という希少性から、高級綿の代表とされております。

特徴としては繊維1本1本が細く長く適度な油脂分を含んでいるので、カシミヤのような風合いとシルクのような光沢を生みだします。

ギザ綿は開発された順番で番号が付けられており、中でも最高品質と言われている最高峰の「GIZA45」は、世界綿花生産量の0.001％という、さらに希少な綿花です。手摘みで丁寧に収穫され不純物が少なく、化学肥料や農薬を使わずに育てられた、オーガニックコットンでもあります。ガシガシ洗うのはもったいないですね💦

GIZA45の生産は常に高品質基準を保証しているISO9001の厳しい条件に適合し、また国際的認証基準であるエコテックス規格100に基づいており、『Queen of the Egyptian Cotton（エジプト綿の女王）』と呼ばれております👑ちなみにギザ45を使用した商品には下の様なタグが付きます！！

新疆綿(コットン)

新疆綿は中国のウイグル自治区で生産され雨の少ない環境で山脈の雪解け水を利用して栽培される為、白く美しい超長綿に仕上がります。また、全て手積みで収穫されるのも特徴的ですね。

特徴としては上記2種同様しなやかでやわらかく、滑らかな肌ざわりです。また、ギザ綿と同じく油分を含んでおり、シルクのような美しい艶があります。

他の超長綿のような基準が無く比較的入手しやすいのも特徴でしたが、最近新疆ウイグル自治区におけるウイグル族の強制労働疑惑をめぐって懸念を表明し、「新疆綿を使用しない」方針を示したH&Mやナイキ、アディダスに対し、中国では批判が過熱しましたね。一時はユニクロや無印良品にも飛び火し、各社ともに苦しい対応を迫られたのは記憶に新しいと思います。

世界五大綿(コットン)

新しい言葉が出てきました(笑)

下記2種類を加えたものを世界五大綿(コットン)と呼ぶそうです。

・海島綿(シーアイランドコットン)

・スビン綿(スビンゴールド)

それでは詳しく見ていきましょう👀

海島綿(シーアイランドコットン)

カリブ海、西インド諸島の限られた島からしか産出されないコットンが海島綿(シーアイランドコットン)です。その希少性から、宝石のように高く評価され、「奇跡の繊維」と呼ばれています。カシミアのようになめらかでやわらかな肌触り。絹のようにつややかで上品な光沢。他のどんな綿より吸収性に富み、強く・軽いという特徴をもっています。

全綿花の生産量の10万分の1以下の生産量のため幻のコットンとも言われ、小説の中でジェームズ・ボンドが愛用していたことでも有名です。

ジョンスメドレーが良く使用しているのでご存知の方も多いのではないでしょうか！！

スビン綿(スビンゴールド)

一番馴染みが無い名前ではないでしょうか？

世界最大の綿花生産量を誇る「綿花大国」インドですが、「スビン」とはインド綿のスジャータ種と海島綿のビンセント種を交配して生まれた品種です。海島綿の遺伝子を持つこととインドの綿花に適した気候が相まって、その繊維長は世界トップクラスを誇ります。また繊度も他の綿花に比べて細く繊細で、独特のぬめり感を持ちます。そのスビンの中でも特に品質の良い１番摘み、２番摘みの綿花だけがスビンゴールドとして選別されるそうです。

また、インドの綿花農場はアメリカのように機械化が進んでおらず、綿の繊維以外の枯れ葉などが混ざらないよう気をつけて、昔ながらの手作業でひとつひとつ丁寧に摘み取っています。

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